レチノイン酸の驚きのお肌の再生力

 

最近「レチノイン酸」という美白成分の名前を聞くことがあると思います。
レチノイン酸は、ビタミンA誘導体の1種で美白効果や美肌効果があり、
お肌の再生を促してくれます。
ビタミンAは、そのままでは浸透しづらく効果が出づらいのですが、
誘導体にすることで皮膚内で酵素と反応し、ビタミンAへ還元されるのです。

 

 

ビタミンAであるレチノールには、ピーリング効果や
お肌を生まれ変わらせる働き
があると言われています。
角質をはがしてくれて(ピーリング)、表皮の細胞をどんどん分裂・増殖させてくれます。
そのため通常28日周期と言われるターンオーバーを促してくれるので(14日周期)、
皮膚の再生を促してくれます。又皮脂腺の働きも抑えてくれるので、皮脂の分泌が抑えられます。
真皮でもコラーゲンの分泌を高め、長期的には、皮膚の張り、小じわの改善をもたらします。
さらには、お肌の奥にあるメラニンも排泄してくれるため、シミの根本的な治療が可能となります。

 

 

レチノイン酸は、誰でも血液中にごく微量流れているものですから、
抗原抗体反応を起こしたり、アレルギー反応を起こすことはありません。
レチノイン酸は米国では、しわ、にきびの治療薬としてFDAに認可されており、
皮膚の若返り薬として多くの方が使用しているようです。
ただ、レチノイン酸は国内では化粧品に使用することを認可されていませんので、
皮膚科や美容クリニックなどで処方してもらう必要がありまが、
皮膚科で診療してもらう場合は、保険の適用外(自由診療)の自費診療となります。

レチノイン酸の使用上の注意点

 

レチノイン酸は成分が強いためか、使用開始後数日してから患部の発赤、
ひりひり感が副作用として出たりしますが、そのまま使用を継続していても
徐々におさまる方が多いようです。

 

 

現在、多くの化粧品会社から、しわに効果があるとして
レチノールやレチニールエステル配合のクリームが市販されておりますが、
レチノールやレチニールエステルは外用では
レチノイン酸の約100分の1の生理作用しかないようなので、実際には効果が薄く、
単なる保湿クリームというような状況のようです。

 

 

また、レチノイン酸とハイドロキノンとの併用の際に、肌トラブルを起こす方も少なくないようですので、
使用頻度・使用量をよく守り、医師の指示に従って使用する必要があります。
この成分を含む化粧品を使用する際は、医師に処方してもらうか、
医師が監修したコスメを使用することをおススメします。

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